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部活動から部室への発想の転換

随分以前から…KOSUGE1-16コフジビルという活動をやっていた頃だから2005年ぐらいからだと思うが…地域での面白い活動は「部活化」した方がいいと話していた。

地域に部活的活動を作ってゆく活動。

それと並行し、近年仕組みづくり×拠点づくりを心掛けて、桜島とか北本とか此花とかいわきとか筑前深江とか鹿児島イイテラスだとか…いろいろ試行錯誤をしてきた。

部活動から部室への発想の転換_a0010575_0153141.png先日の中村政人との対談で確信したことだが、結局学生時代からずっと自分達の活動を作りだす拠点づくり…「つくるところ」を作り続けてきたんだと再認識。

つくるところを維持するためにカフェにしてみたり、共同スタジオにしてみたり。活動の拠点を持続する為に、運営資金を捻出するためにいろいろなプロジェクトを仕掛けてみたり…ありえない契約書を作って物件を借りたり…。とにかく自分たちが一番活動しやすい空間を手に入れ、それに手を入れることをしてきた。

最近盛んになったFacebookに出身大学、京都市立芸術大学の宴会部というのが立ち上がり、そこに掲載されていた大学の部室の写真を見て…昔の記憶がよみがえってきた。

そうなんだ。部室がすべての始まりだった。高校の時の美術部の部室。そこに小山田徹がやってきて何かが動き始めた。高校時代に通っていた研究所というよりは明らかに部室だった共同アトリエ、大学時代の演劇部の部室ではアパートを追い出された半年間、大学に隠れて暮らしていた…。


部活動から部室への発想の転換_a0010575_0173349.png部室は活動を行うところではなく、活動の控室のようなところ。テーブルがあり、打ち合わせができて、着替えをしたり、倉庫になっていたり…関係ないものも蓄積されて…まさにたまり場になっていて、逃げ場になっていた。ちなみに活動は別のところで行う。演劇部は舞台で発表し、スポーツ関係はグランドや体育館で…軽音部とかは練習室ではあるが活動はライブハウスとかホールで行う。…というところが重要。

大学とか企業の中に部室があるように地域にも…地域活動として興味深いクラブ活動に「部室」が必要なのではないかと漠然と考えていた。

それと並行して…各地のアートセンターにありがちな施設に感じる居心地の悪さ。ここから本当に何がが生まれるのか…と疑問に思う窮屈な管理体制。としまアートステーションの抱える問題もそのへんにあるのかな〜。

先日「水と土の芸術祭」の下見にゆき、新潟の街を歩いていると、いたるところに目につく空き店舗や空き物件。それらが部室に見えて仕方なかった。

そうか。部室だったんだ。


部活動から部室への発想の転換_a0010575_0193270.pngそこでいろいろ考えた結果…部室ビルダー「かえるぐみ」というネットワーク型のチームをつくるのはどうだろうかと考えた。

そこで街に部活を組み込みシステムを考え、街に影響力のある面白くて深くて楽しい部活動と出会い、空き店舗や空き家をいろいろな部室化するノウハウを蓄積した研究会的全国ネットワーク型のチーム…それが「かえるぐみ」

かえるぐみ…というネーミングがあまりにも建築家の「みかんぐみ」に類似しているので曽我部さんに連絡して一応承認をもらった。たぶん必要ないと思ったけど、なんとなく「みかんぐみ」が承認している「かえるぐみ」がいいと思った。

これで、来年は「かえる三部作」となる。新潟での「かえるぐみ」とオーストラリアのメルボルンでの「Kaeru Party」そして、アーツちよだ3331での「カエルメッセ!」なんだかもうほとんどやけくそ。

「かえるぐみ」を動かすためにとりあえず部活動も必要となる。

先日氷見にできた「Live×ing部」前橋でできた「コトノバラボ」「マテリアル部」ついでに「損害賠償請求預金研究会」…

部室は部活動の内容が地域社会にじわっとにじみ出てくるような縁側のある空間をしていなければならない。

部活動には顧問の先生がいたように、町内の人、地域の人が必ず顧問を置かなければならない。

様々な部室や部活のテクニックが見えてくる…

この活動、10年ぐらい続きそうだな…。

新潟で「部室ビルダー かえるぐみ」始動します。

企画書書かなければ…あ、北九州も部活関係で行きましょうか…。
by fuji-studio | 2011-12-08 00:20 | ■新潟での活動