つくろうとせず、いじった結果何かができてしまうワークショップ
2011年 11月 19日
日本一大きな大楠がある街。その横にある蒲生交流館に飛龍を設置して一ヶ月近くが過ぎ、いよいよ撤収。
木材素材の方は最近蒲生町在住になったアーティスト永里関人君に素材を提供し、期間中、大楠の下に大蛇として設置し、その後また龍になり蒲生交流館に戻ってきた。
なかなか動きがあり面白い振る舞いをしている龍。やはり僕にはできないな。
これでついに青森ねぶたの廃材は龍となり青森から鹿児島まで旅をした。
その素材を利用したワークショップを開催
実はこの数年間、ワークショップというのは何かをつくることが目的の場だと勘違いされていることが多いことに違和感を持っている。
おそらく何かをつくるワークショップを依頼されたのだと思うが…
ちゃんと作って欲しいからこそ、「つくることに騙されず」「なにかにしっかり向き合う」ことことから始まる…という僕なりの考え方から、作ろうとせずにいじるだけのワークショップを開催した。
もちろん作ってもいいがつくろうとしないことが重要。
とはいえ、やはり多くの人は作ってしまう。いや、つくることが悪いのではない。いじっているうちに何かができてしまうことに出会うことが重要なのだと思う。
ワークショップの間、青森ねぶたから現在にいたるこの素材の歴史や僕の思い、あるいは物語を…参加者のだれも望んでいなかったかもしれないが…ただひたすらつらつらと語り続けた。
参加者は素材をいじって何かそれぞれ好きにいじっている横で僕が雑音のようにひたすらしゃべるというワークショップ。
なかなかないだろうな。
さて、飛龍、年末には大阪の天神橋の下に再び登場する予定です。
それにしても蒲生の秋まつり、凄かったな。特に太鼓。何度も涙出た。