東京上野駅公園口→東京芸大→谷中墓地
2004年 11月 18日
しかりさらに面白いことに東京芸大に向かうにつれ、裕福そうな年配者、女性の数が激減しグレーな感じの中高年ホームレス系のエリアに入る。木立の向こうには立派なブルーシートハウスの村が、そして何を求めるのかグレーな人たちの列が。社会の陰影のような、陰と陽の対比のような、もしくは自分自身の中にある二面性のような、とっても身近でとっても遠い2つの要素が水と油のように微妙な層をなし混在している。
そんな風景を通りぬけ、東京芸大という権威を通過し谷中墓地の現場に向かう。谷中墓地に隣接する空き地には70年代に作られたハウスメーカーのユニットM1、MR(製品名)が点在している。これが中村君が購入したフレームか・・・。今回の課題はこれらを利用しサスティナブルなアートについて考えるワークショップ。芸大の中村政人と保科豊巳、中村君が主催するcommandN、それに保科さんと中村君の研究室の大学院生が今回の出品者。
で、僕はひとつのフレームM1を与えられた。何をやろうかと学生とワークショップ形式で考えて構築するはずだったが、学生達も出品者とあってどうやら忙しそう。展覧会のフレームを作るのにすでに疲労の影が。ここはひとつ、とりあえずのプレゼンテーションの場をつくりみんなが落ち着いてから考えることにしようかな?