約一週間のメルボルン滞在でのリサーチとミーティングの結果…リサーチといってもアートセンターの人が準備していたスケジュールに従って周辺のアートセンターやギャラリーやホールを見て回ったり、現場の人と雑談をしていただけだが…
結局2012年の8月…メルボルンでは冬だが…約一か月間滞在し、市内中心部にあたらしく改築するアートセンターの外部に一時的に「かえる工房」のようなオープン工房を制作し、そこでメルボルン在住のアーティストや学生や子ども達と公開制作しつつ、
National Gallery Victoriaから
The Arts Center そして
Hamer Hallへつ続くエリアに何か面白い動きをつくる…ということになった。
取り扱う素材は主に2種類。ひとつは僕の個人的都合からおもちゃ系(特にぬいぐるみだと思うがまだ確かではない。)そして、もう一つはアートセンターやホールが通常廃棄処分している余剰なフライヤー、サイン、印刷物類。
アートセンターだけではなく、メルボルン市内の関連各機関にも呼びかけてもらって、余剰のカタログとかフライヤーとか、インビテーションカードとかポスターとかバナー、ライトボックス系のプラスチックサインボード類等…もろもろの紙あるいはポリ系のペーパー類を一年分ストックしてもらい使うことにした。
とにかく出入り自由なオープン工房をつくるということと、かえっこ屋のようなところをつくることと、素材を一年と数カ月捨てずに集めてくれるということと、
メルボルン在住の面白い作家たちと楽しくやるということだけがなんとなく決まった。しかし、一年分の紙類って・・・どれほどの量なのだろう???
先日の龍の制作のときに和紙でこよりを作って繋いでいった時…、紙をこよりにするというプロセスが案外新鮮で、紙にちゃんと向き合ったことがないということに気づいてしまった…のもある。
ビニプラ類の廃棄物に比べて紙類は廃品回収業者が引き取ってくれて、町内会の子ども会の予算の足しになるので、積極的に使わなくても罪悪感はなかった。
だからといってその可能性を無視するのもどうかと思うし…現実問題として公共ホールやアートセンターから自然と集まる素材を無視して他に集めるのも変な話かな…とも思う。
いわきアリオスではサインをつくるのに使ったことがあるが、本格的に使ったことはない。
それと…たまたまNational gallery victoriaで準備中のオセアニアの展示室を見せてもらい、パプアニューギニアやバヌアツや…もしかしたら鹿児島の
トカラ列島にも共通する「かぶりもの系」の造形物に紙類をぼうじょうにした素材がふさわしいかもしれないと思いついた…というのもある。「かぶりもの」系ももっともっとつくってみたいしなぁ。
ひとの行動を刺激するツールになり得るような気がするし…
ずらずらっと写真でアップしたあたりをいじるのかな?
まだまだ何も見えていませんが、これから来年までの活動の連鎖の結果がこの場に展開されるということになるんでしょうね。
…ということで、来年のメルボルン楽しみになってきた。
加藤チャコさん、よろしくお願いします。