大阪・ブレーカープロジェクト 絶滅危惧・風景の設営
2011年 02月 24日
そうか。大阪市の事業なので大阪市の地下鉄にはこのポスターが貼られているのか。
NPOベースの街系プロジェクトではこういう広報が予算的にできないのだが…自治体がこのような部分で協力してくれると本当に助かる。
この展覧会は美術館で開催されるこれまでの展覧会とはかなり質が異なる。
2003年から大阪の新世界を中心に地道に活動を重ねてきたブレーカープロジェクト。
そのうち2009年から行っている「絶滅危惧・風景」で、各作家が行ってきた活動の結果が素材として近代美術館フォーマットに再編集され、それぞれの作家の作品として出品されている。
街でのアートプロジェクトに美術館が積極的に関わる関わり方について、地味であはあるが、ひとつの方向性を示しているんじゃないかな。
それにしても西尾君も下道君もトーチカもパラモデルも本当に活動自体が面白いし、みんな編集能力が高い。
特に下道君の編集能力には感服。凄いな…。僕のはダメだな。
僕は編集作業のツメが甘い。完成させる編集がそもそもできない。
この展示の裏側にある2003年からの新世界での街へのアプローチの深さを読み取る人がどれほどいるのかが疑問だが…。街の人との信頼関係がこれらの活動を実現させていることは見えてくるのかな…。
それにしても面白い展示だと思うなぁ。(…僕の以外は…)
もっともっと新世界の深い部分にこれから入り込みつつ、アジアの各都市の深層の部分とネットワークしてゆく…その気配。
今後の大阪に乞うご期待!