大阪・西成でのワークショップとディスカッション
2011年 01月 29日
誰と対峙するかで物事の価値は変わることと同じことだが、誰と歩くかで見えてくるものが変わってくる。
いままで見えなかったものが見えてくる瞬間は面白い。
それにしても釜ヶ崎で見かける男性の多数が60代~70代であることに驚いた。さらにほとんどが男性。
釜ヶ崎が高度経済成長期の労働力を裏打ちするように形成されていったという事実について、知っているようでわかっていなかったのかもしれない。
…というよりも、労働についてあまり考えたことがなかったのかも。
仕事や作業についてはさんざん考えてきたような気がするが、労働について、あるいは労働の流れる偏りについてあまり考える機会がなかった。
前日入りして街を歩き、釜ヶ崎の最もホットなスポットで夜を過ごし…次の日ココルームの仕掛けでワークショップに参加したあと、加藤さんとか樋口さんとかとのディスカッション。
未整理のまま時間切れ。
感覚としては…地域の現象に自然体で介入する感性が必要で、そこでなにかをいじる必要がある…ということがわかる。
何をいじるのかで、だれといじるのかも変化するが、とにかく触れるところでの活動を行いたいが、アートというフレームがその現場から遠ざけている感覚も正直なところ感じている。
はっきり理解できることは、高度経済成長被災者としての僕自身の抱えている無視してはいけない内部の現場であるということ。
どういう形で介入できるのだろうか…?
難しいけど大切にしてゆきたい現場だなー…