東大阪の明治大理石の工場での滞在制作
2010年 11月 25日
その社長の中家さんが大阪をどうにか盛り上げたいといろいろなボランティア活動を行っている。
それに巻き込まれる形でその工場の一室で滞在制作がはじまった。
アートシステムの中に位置づけられるアーティストインレジデンスとは全く違うフレーム外の作業。
ちなみに予算がまったくないということなので、仕事になっていないという状況からすればこれは仕事ではなく、頼まれた作業。
おそらく昔はお金持ちがパトロンになりアーティストを滞在させていろいろと制作させたりしたのだろうが、今はお金のやり取りがないので、その状況とは全く違う。
いろいろ疑問はあるものの…作業をはじめて、この状況がいかに面白いかがわかる。
当然時間的なリスクを背負っているので、なかなかこのような時間に身を置くことはできないが、そういえば、常にこのような状況にいる。仕事として関わりはじめても、仕事の域をいかにはみ出して、自分の納得できる作業に身を置くか。それに到達できないと自分の人生がもったいない。
フレームづくりやシステムづくりも大切だが、がま君とかえる君の「おてがみ」のように、頼まれもしないのに…今回の場合は頼まれているが…周辺の人の喜ぶ顔が見たくて作業に没頭し、期待感を作り出すことがやはり一番大切なのだと思う。
作業をはじめ、とりあえず作業に没頭できる空間にいることの喜びを感じている。