どうする豊島! で悶々と考えていました…
豊島の唐櫃の丘の唐櫃公堂で、「どうする豊島」というテレビ番組のタイトルのようなフォーラムが開催された。

a0010575_7342181.jpg副題は「豊島から考えるいろいろなこと」

実際に、豊島が抱える問題は、将来の地域社会が面する様々な問題に繋がる。そもそも豊島という名前に「豊かさ」に対する定義の問いを読み取るとすれば、「豊島」はこの島のことを指すのと同時に、島国日本そのものを指すようにも思われるのが苦々しい。

実行委員会主催のこのようなフォーラムやディスカッションがいたるところで開催されるようなイベントであってほしいが、実行委員会主催となると政治的バランスの配慮が必要だったり、体制を整えるために仕込みに代理店とか入って予算的に大きくなってしまい、妙なものになりがちだし、このような混乱状況の中、そこまで余裕はないのだと思う。実際、このようなものは市民側がどんどん勝手に手作りで多方面の角度から行うほうが健全だと思っているので、高松で活動している商店主達のこの企画は相当期待していた。


a0010575_7351673.jpg豊島にある3つの自治会長や豊島から選出されている町議や瀬戸内国際芸術祭のディレクターの北川さんまで呼び出してのフォーラム。そして僕が以前から注目していた石井亨さんの登場。

石井さんについてはずいぶん以前から豊島の産廃闘争の書籍の中で目にしていた名前だったが、1月28日に朝日新聞に掲載した瀬戸内国際芸術祭についての警鐘ともいえる石井さんの文章があまりにも的確で共感できるものだったので注目していた。


a0010575_7355692.jpgこの文章のコピーがあらためてフォーラムの会場で配られたので読み返してみると、今更ながら瀬戸内国際芸術祭が早急に解決しなければならない問題の多くを預言者のように的確に指摘している。

瀬戸内国際芸術祭が始まり3か月以上過ぎ、いろいろな問題が明快に見えはじめ、自治会長達も開催前に抱いていた不信感や不安よりは、今後の期待を膨らませている状況でのフォーラム。

地域に期待と可能性の種が発芽している盛り上がりを直に感じている観客の大きな期待の中、この瀬戸内国際芸術祭の成果に対する賞賛を誠実な言葉で刻む各自治会長の積極的な意見から始まったフォーラムは…圧倒的な強い言葉で話す北川さんのパワーに押され…戸惑う司会者と「反瀬戸芸」というレッテルを背負ったままの状態で登壇してしまった主催者のしどろもどろな突っ込みで…妙な停滞へと…ああ、もったいない時間。


a0010575_73639100.jpgどちらかというと草の根的な活動を行っている地域アート系プロジェクトの現場で試行錯誤している僕とすれば、それぞれの地域系アートプロジェクトに圧倒的に足りない集客力や浸透力などを考えると、北川フラム的大量投入の関わりをつくる手法には違和感を抱きながらも、そうでなければ動かないいろいろな現場の現実も見えてきるのも事実。

だからこそ…地域に適正な規模の検証と、それをどのようにコントロールするかの技術的な論議は必要だと思うし、あくまでも地域の住民が主体となるコーディネート組織が少なくとも豊島には…本来それぞれの島や地域で必要なのだと思う。


a0010575_7371885.jpg島の自治会や連合会などを内部に持つ瀬戸内国際芸術祭の改善委員会のようなものを住民側の組織としてつくり、そこと丁寧に協議してゆける豊島専属のコーディネート事務局が必要だと思っているし、その発生を促すためのフォーラムなのではないかと期待していた。

瀬戸内国際芸術祭の総来場者としては90万人近い数になるという話だが、僕の現場…藤島八十郎の家で正の字を書きながらカウントした来場者ですらも5万人は超えそうなので、豊島で15万人とか全体で30万ぐらいは実数として来場しているほどのイベント。

それが島の日常にどのように浸透し、影響してゆくかはこれからの課題だし、これがきっかけとなって、いろいろな人が島に興味を持ち、いろいろな方面から介入してくることは予想できる。

その、どの人にどのような形で何を提供し、あるいは何を防御してゆくのかの積極的な対策へと向かうためにも、島の将来を本当に心から大切に思う住民主体の組織が動かなければならないと思う。

そんな話ができる重要な場だと期待していたのだけどなあ…

だて、ここからが僕が話したかった提案。検討してほしい提案。

この対策委員会…改善委員会のようなものに島を離れた息子世代、孫世代の30代、40代の人が参加できる仕組みを設計するのはどうだろうか?東京都が3331で行っているinside outともリンクする活動だと思うが、豊島の問題を豊島を離れている人が積極的にかかわりをつくるオフ会議を瀬戸内国際芸術祭に組み込むイメージ。

ツイッター会議でもいいし、スカイプ会議でもいいかもしないが、離れていても内容に関わり参加できるシステムづくりのイメージ。

それは必ずしも豊島の出身者ばかりではなく、これまで深いところで関わってきた精神的な豊島の応援団でもいいし、これから積極的に豊島の活動にかかわりたいと思っている応援団でもいいのかもしれない。

とにかくあらゆる角度から豊島のそれぞれの地域のベクトルにどういう化学反応が必要なのかを話し合う時間こそ、僕はもっとも豊かな時間なのだと思っている。

何ができたかということよりも、何をつくるかと考える時間の豊かさについて・・・あまりにも無視されている現在。

ああ、この辺の話、八十郎の家でのオープンディスカッションしたいなー。

だれか話してくれる住民いないかな。
by fuji-studio | 2010-10-16 23:17 | ◎瀬戸内国際芸術祭・藤島八十郎


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