青森ねぶたのありえない連鎖は大阪の中之島を経由して福岡を目指す。
2010年 09月 11日
なんとも面白く、興味深い予期せぬ展開になってきた。
しかし、どこかで覚悟を決めて、引き受けてみることで、自分をとりまくいろいろな関係が変わり、自分の中での意味が変化し、あらゆる存在のあり方が変わる。
今回はどうにも無視できないねぶたの廃材を・・・どういしょうという方向性もビジョンもないままに・・・とにかく引き受けてみるという覚悟だけで関わってきた。
搬入作業からはじめた作業だが、展覧会期間中もその作業は続き・・・展覧会終了後もその作業が続いた。
青森で作業をすすめるうちに大阪の中之島の天神橋の下に年末なんらかの作品を展示する話が湧き出てきたり・・・、
で、ずっといじっているねぶたの廃材がもともとなんだったのかをそれほど重要視していなかったのだが・・
なんと大宰府に左遷された菅原道真の霊が雷神の怨霊となって復讐する様子をねぶたで表現したものだった。
1000本ほどの木材と500ピースほどの針金の塊、それ以上の和紙のピース、そして取り外された数万本のビスと切り取られた針金破片に分別され・・・
ところで・・・秋田からやってきたトラックは「大翔運送」
大阪の石切の明治大理石の倉庫に旅立った。
こんな物語、作ろうとしてもなかなか作れるものではない。何かを引き受け、現実を見渡して編集することで発生する物語なのだろうな・・・と思う。
しかし、大変なものを引き受けてしまった。