秋葉原のアーツちよだ3331の設営3日目
2010年 03月 10日
オープニングの前日、福岡にいなければならないために早めにある程度の形にしあげる。
・・・というか、今回の展示は終わりがない展示・・・というより・・・
これから始まり、永遠と終わることのない責任の予告編のようなもの。動きはじめてしまった活動中の現在の状態を現場としてみせてしまう感覚。
秋葉原の3331が美術館ではなく、アーツセンターであることの意味はとても大きい。
地域におけるアーツの現場・・・それがアーツセンターなのだと思う。
美術館やギャラリーにも当然それぞれが成立するシステムがあるが、それらのシステムとはまた少し違った機能と役割と関心が組み込まれ、現在に近い位置にある活動中の現場が秋葉原のアーツセンターだといえる。
アートセンターとアーツセンターの言葉の微妙な違いは活動の方向性の意志が大きく違うことを現し、アートセンターがアートシステムに対して求心的であるのに対して、アーツセンターは既存のアートシステムを取り込みつつも、社会のあらゆるシステムに対して開放的であろうとする意志を読み取ることができる。
そう願いたい。
3331に入居する企業やNPO、プロジェクトのコンテンツを見てもその態度は明らかだし、そこに大きな現在のうねりのようなものを感じてしまう。
今回のオープニングの展覧会もテーマは「OS」
1996年の灰塚アースワークプロジェクトがきっかけとなって苦し紛れに言葉にしてみた「OS的表現」は時代が一回りして美術状況のある面を語る言葉として利用されるようになった。
OS的表現活動はまさにいろいろな活動を起動させるためのシステム型の表現であり、現場でいろいろな関係を発生させるしくみ。それを完成されたドキュメントとして見せるだけではなく、まさにその現場として活動が展開する場として公開することができれば凄いと思う。
・・・ということで、14日からはじまる展覧会の僕の展示は途中必要に応じて表情をかえ、ここから六本木アートナイトに出かけていったりしつつ、この夏の瀬戸内国際芸術祭に豊島で展開するイメージをつくる現場として変化してゆくことになる・・・はず・・・。
いよいよ14日からはじまります。