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2001年 作品化以前の表現として盲導犬の子犬を預かるボランティア、パピーウォーカーに注目し、実際に一年間ラブラドールレトリバーの子犬を家族で育てた経験がある。
当時、福岡の大学生だった遠藤君や福住君たちがリズムという雑誌を作っていて、そのことをインタビューしたものが唯一残っているが、それを作品化するには至っていない。 たまたま大阪でラブラドールを使ってドッグセラピーに取り組む病院からコンタクトがあり、作品化されていないこの犬と人との関係の作品化に取り組もうかと試行錯誤している。 犬の彫刻物をつくることと、作品化することは全く違うレイヤーの話だと思うが、彫刻の要素も不可欠だと感じていて、その部分で躓いている。 見っけ!このはな以降、此花のイメージがふつふつとわき出てきている。
ふつふつ。 ぷつぷつ。 ・・・ 大川君、やりましょうか。 此花アーツファーム関係の2日間限定のデモンストレーション、「見っけ!このはな」
地域の空家を利用して、水都大阪2009で連鎖した若い表現者達が、特に何の制限もなく、それぞれの手法で空家をいじる。それがアートであろうがなかろうが関係なく、そこにさほどの意味を求めることをせず、何か自分自身の中から興味深いイメージを引き出そうと、それぞれが空家に向き合う。 それぞれの活動に刺激を受けたイメージ以前のモヤモヤが着地点を探り出しているかのような・・・未完成だが可能性を秘めた表現が、まちの人の視線にさらされる。 まちや空家に興味を持った観客が・・・あるいは近所の住民や子ども達がその空間に未経験の感情を刺激されつつ、引き込まれている。そんなかんじのデモンストレーションだったかな。<個人的には、去年ではまだまだ確信を持てなかった「此花地域のふるまい」を読み取ることができたような気がして・・・もちろん気がしているだけだが・・・ようやくモヤモヤを抜け出し、イメージを立ち上げれるつもりにでなってきた。 キス君もようやく此花の四貫島商店街の中に拠点を獲得し、ここでの生活をはじめることになり、また新しいこことがおこりそうな予感をかもし出している。 とりあえず大阪での活動の拠点にしてきた此花メヂアも、次の展開に向かう登場人物が見えてきて、ゆるやかにバトンタッチの用意ができそう・・・。 そして、僕自身もまた新しい役割を見出し、もしかしたら「此花アーツファーム構想」が単に構想ではなく、「此花アーツファーム計画」へと踏み出せる予感が満ちてきた。・・・って、かなり漠然とした文章やなぁ・・・ でも、面白い因子は本当に集積されてきてるんですよ。まだまだ具体的ではないのも事実ですが。 しかし、具体的にできそうな部分もたくさんあるなー・・・ やっぱりここでも問題は・・・事務局のキャラクター・・・。あせらず根気強くいきましょう。 数世代も超えて変化し続けている土地に関しての問題ですから・・・ 140年前に創業の政岡土地さん、来年からが本番準備号ですかね。 とりあえず、「もといざかや」、いじってゆきましょう。 そうか! わかった! 見えてきた! 此花メヂアで、「見っけ!このはな」の開催中に、水都大阪2009の「かえるシステム」の記録本の公開編集会議を行うというデモンストレーション。
久しぶりにかえるシステムのスタッフが集まり、その記録の本についてのあり方を探るディスカッション。皆が撮影した写真を持ち寄って見せ合おうということになったのだが、すごい写真の量・・・。 疲れました。 じっくりじわじわ編集してゆきます。 いい本作りたいので、関係いた皆さん、ぜひいい原稿をください。 活動は連鎖し、連鎖の先になんとも心を動かす出会いが待っている。
またまた出会ってしまった。此花は出会いの宝庫ですね。 以前からうすうすと意識していた存在が、まさか本当に自分と関係を持つようになるとは思わなかった。 そのことに対しての感動と、それに対しての責任の取り方・・・のようなものかな。連鎖が予期せぬ連鎖を生み出し、その先に始めて繋がる連鎖の可能性・・・ この50年もののナミイタ物件。(もっとかな?)戦後の時間の蓄積を醸しだし、意思を持って存在しているようなこのシルバーの輝きが心に滲みる。・・・って愛ですぎですかね。 しかも川沿いだし・・・。ここが次の現場になりそうな予感・・・。 とにかく期待感でいっぱいです。 ああ、ものにしたい。いじりたい。 これが恋愛感情のようなものなのかな??? 大阪のパナソニックセンターで水都大阪2009で実施した「かえるシステム」の記録展がはじまる。
今回のプロジェクト、たまたまパナソニックの社宅として開発された交野市の星田地区や妙見坂地区のお世話になりはじまったが、水都大阪2009の中之島会場での52日間のデモンストレーションが終わろうとしている直前、偶然にも、パナソニックセンターからその記録の展覧会を行わないかというお誘いをうけた。 面白い活動は偶然が偶然を呼び、幾重にも偶然が重なり、まるでそれは必然であったかのようにパナソニックセンターでの記録展がはじまる。 水都大阪会場でもお世話になった乃村工藝が今回の展示物を制作してくれたとかで、やたらと豪華で完成度の高い記録展。プロセス重視の僕らがつくってもこうはならないだろうな。 ついでにフルハイビジョンプラズマ103インチモニターでの3D映像を体験させてもらい、映像の世界がさらに進化している現状を知る。 パナソニックさん、お世話になります。 展示は12月8日まで。ついでにパナソニックセンターのいろいろな展示を体験してください。 世の中進んでいるな・・・。 そういえば、何年か前、東京のパナソニックセンターにもお世話になりました。 あの時は面白かったな・・・ 去年よりじわじわーっと動き始めている大阪の此花区での「此花アーツファーム構想」
地域系のアートイベントとかアートプロジェクトとかではなく、此花区に面白い活動をしている人が活動の拠点を持ち、面白い活動の連鎖が育つ地域になるような仕組みを模索する構想。 去年からじわじわといろいろな連鎖が動き出し、今年もまたツアーだの、ディスカッションだの、デモンストレーションだのを行う。その準備で若い作家や地域で活動しているいろいろな人が動いている。 川沿いの宝物のような空間、梅香堂もいよいよオープンしている。作品も展示も空間も素晴らしい。 大阪に面白い活動の拠点を探したい人はぜひお越しください。 「見っけ!このはな」自体は展覧会とかではないのですが、展覧会もあります。 落語とか高校生の演劇とかもあるようです。 ディスカッションもいろいろあります。 お勧めの物件ツアーもあります。 詳しくは・・・こちらのブログサイトで。 鹿児島のイイテラスの2階にイイスペイス・ロビイをつくったものの、なかなか利用者に広がりがない。
そのビルの上階につくった事務所利用を想定したワンルームも空き部屋が増えてきている。ロフトつきの広めの部屋も珍しく空き部屋が出たりして、世の中の不況を物語る。 空港バスのバス停の目の前のビルなので便利です。鹿児島で個人事務所や出張用のワンルームをお探しの人にお勧めです。 2階にはロビイがあるし、10階、11階には会議室やホールもあります。皆さん、かりてね。・・・それはさておき・・・・ ここでさえも空き部屋が目立ってきたということは、周辺の賃貸物件も相当苦労しているんだろうな。 これから先、日本人の人口が半減に向かいつつあり、東京、大阪などの都市圏に人口が集中するようになり・・・地方都市は本当に価値転換を迫られていると実感する。 しかし・・・まだまだなんだろうな。まだまだ深刻な現実はせまってくるんだろうなと思う。 きっと、想像を絶していて、こんなもんじゃない。 活動を展開して魅力を醸しだす方向を見出した人だけが生き残ることができる・・・そんなシビアな時代が来るのだろうな。 まさに創造力、活動力、イメージ力が必要となってきた・・・ そういえば・・・・ たまたま水戸芸術館で行っているボイス展。その紹介関連のサイトに僕のコメントも紹介されたとかのメールが来た。 興味深い記事・・・。 と、同時に・・・ ボイス関連でコメントを書いてくれとの原稿依頼。以前僕がブログに書いた記事がきっかけでの原稿依頼。 この時代だからボイス・・・か。 僕としては無視できないなぁ・・・研究者という立場ではなくて、現実の問題に対面している現場の当事者として・・・。 昨日の夜、高松から岡山まで移動したあと、岡山からプロペラ機で鹿児島まで移動。
3日間の鹿児島県立武岡台高等学校で高校生対象の授業。体育館とか講堂で全員集めて3時間でも4時間でも話とワークショップでもしてもらえばよかったのだが、クラスごとに4回、ほぼ同じ内容のレクチャーをやらなければならなかった・・・ 結局、同じ講義などできるわけなく、その都度学生の様子をうかがいながら、アドリブで話す。 学校の先生はこれを毎日何時間もやってるんだからえらい。 1年生からいろいろリクエストをもらって答えられていなかったぶんを以下、こちらでお答えします。 高校生からの質問の答えはこちらから。 昨日、大阪から高松へ移動し、高松に宿泊。
来年開催される予定の瀬戸内国際芸術祭に参加するかどうかを決めるために現場の様子を見に行く。 朝7時過ぎに高松の港で北川フラムさんから要望を聞いて、そのまま豊島へ。豊島は5年ぶりぐらいかな・・・。 豊島で香川県の人と地元の観光協会の方の案内で何件かの空き家を見せてもらいつつ・・・途中でありえない素晴らしい現場にめぐり合ったりしつつ・・・ 今回は詳しく語れないのが残念だが・・・ 本当にすごい。・・・乞うご期待!・・・ そのまま船で高松市の駅前のホールへ。ホールではなんと賑々しく瀬戸内国際芸術祭のキックオフイベントが用意されていて、いきなり参加アーティストとして登壇。 まだ何のプランもないけど、一応何かをやるという意思表明をやたらと派手な舞台の上で行うことに。僕としては島がテーマのプロジェクトを無視するわけにもいかないし、さらに豊島は僕にとっては神聖な場所。 重要な場所だけにじっくり関わりたい。 しかし、豊島は本当に魅力的な場所がかなりある。その場をどのようにつなぐか、どのように編集するか・・・ そのあたりを行いたいな・・・。 風景画家でもつくってみようかな・・・。 藤島豊(ふじしまゆたか)とか・・・。 (おもいつきですが・・・) この夏に52日間通い続けた中之島公園まで自転車で通う途中になんとなく目にしつつも、なんとなく関係ない場所だと思っていたところ、堂島リバーフォーラム。
このあたりは「ほたるまち」と名づけられ再開発された場所だとか。その中にある大阪芸術大学のほたるまちキャンパスで地域のためのアートマネジメント講座があり、10回連続講座のなかの2回目の講師として参加する。 いままで関係なかったところが、何らかのきっかけで急に関係する。関係してみると見方も変わる。接し方も変る。 まさにその関係性について熱く語ってしまった。 この講座が無料だとは。 文化庁の「文化芸術による創造のまち」支援事業の予算によるもの。 ここからいい活動が育ち地域に還元できればいい。 九州大学の2年生の設計演習の授業で毎年レクチャーを行っている。
今年で4年目。毎年楽しみな授業のひとつ。設計課題が美術館だから・・・。 美術館について美術について、もしくはデザイン的アプローチとアーティスト的アプローチについての僕の考えをぶつける。 九州大学の学生は毎年反応がとてもいい。反射率が高いというか、跳ね返り感があるというか・・・。 そして、課題で相当悩み、まだ表現手段を持っていないがゆえに、何が飛び出してくるかわからない。 ある意味・・・可能性に満ち溢れている状態。 ここからいろいろな現実にぶつかりながら、可能性の種が消えてゆくのかな・・・。 中間講評会と最終審査会に参加する。その変化を見るのもまた楽しみ。 東京の赤坂Bizタワーの博報堂でeco japan cupの審査会。
なかなかいい作品がなくて苦労する。もっとがつんとした作品が出ていたら、グランプリ賞金100万なのにな・・・。 これまでの常識を覆すような感性とか、イメージとか、概念とか、アプローチとか。 ・・・・・・・・・・・ 来年も続きそうなので、是非出品してください。 エコかどうかに捉われるのではなく、自分の周辺の環境に対する深いところでの関わり方の態度のような気がします。 京都のモリユウギャラリーでの展覧会の作品制作と現場での設営のために、大阪の会場からの搬出や作品移動などを任せっぱなしになってた。
京都がおちついて、大阪が気になり、トイザウルスが移動した先を確認してみる。此花区の四貫島商店街の会長さんが、空き店舗の中に飾るということで、自らトラックを調達して移動してくれて、展示してくれたのだとか。 ちゃんと飾られている。ありがたいなあ・・・。しかし・・・・・・これの全体のストーリーを伝えたり・・・、展示方法を考えたり・・・、しっかりしたコーディネートできる人が必要だな・・・。 基本的なことなのだが、僕の周辺でさえも、いまだにここになかなかエネルギーが注がれない。ここにエネルギーを注ぎ、もっとも適正な手法で、適正な形に編集できるコーディネーターがいない。 ・・・なぜだろう・・・。 これではいけないのだけどな・・・。 ・・・・・ 新世界での展示もちゃんと考えなければならないなぁ・・・ 11月21日まで、ほぼ一ヶ月間の展覧会が平安神宮の近くのmori yu gallery ではじまる。
個人的にはいろいろやり残した課題が見えた展覧会ですが、これからのベクトルを切り開いたような気がする。初日から東京都現代美術館のHさんや元東京国立近代美術館で今は多摩美のMさんが登場したり、京都の若い作家達が集まったり、名古屋や大阪・京都からコレクターやギャラリストがやってきたり・・・個人的には京都のギャラリーでのこのような展覧会はほとんど始めてで、とても新鮮。・・・昔京都のギャラリーでやったことといえば・・紙芝居屋とかヤセ犬専門店とか、ギャラリー空間に別の機能を持たせようとしたことはありますが・・・ あたり前の話ですが、地域のアートプロジェクトに集まってくる人とはまったく別の人が集まってくるのが面白い。 たぶん、多くの場合は・・・このようなギャラリーにあつまるアートワールドな人間関係の閉塞感から、それから逃れるために表現の現場をまちに求める・・・ということになるのだと思うが、僕の場合、その段階から幾重にも屈折してきてここにきて・・・まちでの予期せぬ出会いの面白さをさらに定着し、流通させるために、まちのプロジェクトだけでは繋がらない回路を繋げるためここに飛び込んでいるとの自覚がある。 これは水都大阪での達成感という支えがないと精神的には難しい業なのかもしれないなー。 「未熟ですが、よろしければご笑覧ください。」・・・といった感じです。 ・・・そういえば・・・忘れていたが・・・最終日に林加奈さんと、この黄色のトイザウルスには名前がないのかと話していて、「ジャンキー」とか呼ばれていたなー。 京都の東山、二条あたりにあるモリユウギャラリー・京都での設営作業。
都市キャンペーンとしての水都大阪2009で表現されたイメージを、ギャラリーシステムのフォーマットに編集し作品化する試み。どちらかというとこれまであまり取り組んでこなかった。 空間をつくるのは得意という意識はあるし、これまでもギャラリー空間や美術館空間を都市施設のひとつとして捉えて、まちの中の一部としていかに面白い機能を作り出すか・・・という視点でいろいろいじってきたが、それらをアートシステムとしてシステムの側から捉え、そのフォーマットに再編集するという意識で展覧会を行う試みは去年ぐらいからぼちぼち行いはじめたこと。 しかし・・・単体の物を作品を完成させるのはきわめ苦手だったということを・・・忘れていた。 そうだった。僕は広げたり、拡散したり、浸透させたりする素描的な作業は得意だが、重ねたり、仕上げたりする作業は不得意だったんだ。 ギャラリー空間はいかにも京都らしい東山の疎水に面していて、ギャラリーの中で設営作業をしていても、ふと目をあげるとその疎水の緑がめに飛び込んできて、ここちいい。 昨日まで52日間の現場だった大阪の中之島公園の騒々しさとはまったく別世界の京都の静かなギャラリー空間の中での作業をかみしめるように楽しみ、数ヶ月の緊張がほぐれてゆくのを感じる。 そして、本来描かなければいけなかったイメージがぼんやりとここにきて見え始めた。 そうだ。もっと中之島の出来事をしっかり画面にするべきだったんだ。 描くべきイメージが見えてきた。 あとはどう描くか・・・だ。 大阪の水辺がどれだけすごかったかどうかの事実は事実として存在するのではなく、そのことを伝えるものがいかなる形で強く存在するかによって変わってくる・・・ということ。 もしも1世代・・・33年を超えて残るほど強い表現物であれば、伝説が生まれる可能性が連鎖する。 逆に・・・何の記録も残っていないとすれば・・・記憶に定着することもなく、事実は事実でなくなることすらある。 しかし、もちろん連鎖は繋がる。しかしその連鎖がなぜ生じたのかはそれどれの個人の記憶の中で編集を繰り返されズレながら抹消してしまう。 多くの余地と可能性を残しつつ・・・明日の夕方からオープニング。 別に意識していたわけではなく、切羽詰って知らず知らずのうちにこういう使い方をしていたが・・・
よくよく考えてみると・・・「なんだ! これでいいんじゃん!」という思わぬ使い方って身の回りに潜んでいるんだな。普通に一番安く販売されているアウトドア用の折りたたみの椅子二つをテーブルの足として使ってみると以外とちょうどいい高さになることを発見して・・・なんだかささやかにうれしい。 多分、ほかでこのように使っている椅子は見たことがないので、もしかしたら僕の大発見かもしれない。絵を描くためにこのように載せてみたり、別の形で載せてみたりで・・・4種類の載せ方をして・・・結構使える。 絵を描くことで絵を描くこと以外の何でもないことを発見してしまう。 そんなことが起こることがとてもいい。 水都大阪の撤収作業、搬出作業が続く中、此花メヂアスタジオにこもって水都大阪で立ち上がったイメージの編集作業。
地域活動から立ち上がってしまったイメージを、美術のシステムのフォーマットに再編集するトレーニング。この半年ほど前から、システムのフォーマットの話をするようになった。 「表現すること」と「作品化すること」は違うレイヤーの話であるという自説は以前からよく話していたが、作品化するときに、そのシステムのフォーマットにあわせて編集する作業が必要なのではないか・・・という説明は最近特に興味深いこと。 もちろん、ベースとなる日常的な・・・システムのためではない個人の違和感に向かい合うウジウジとした言葉にならない表現活動・・・いじり活動?・・・がベースにあっての話しだが、それをどのように作品化するかは、どのフォーマットに乗っけるかによって、実は、関わる人や関係のあり方や、影響を与え、受ける状況が変わってくるということにあまり注目されていない。 近年の地域系アートプロジェクトというシステムのフォーマットも個人の表現活動を起動させる重要で新しい可能性ではあるが、それはもちろん万能ではなく、過去におけるあらゆるアートシステムと並列に存在しているということを確認したいのかもしれない。 僕自身、過去に全盛を振るった美術業界の会員制のシステムや、地方新聞社と国立大学の教授達が作ってきた地方美術界の封建的システムを否定してきたことはなく、ただ、地域で活動しようとする若者にそのシステム以外の選択肢がない状況は変えなければならないと思っていた。 作家が・・・作家を目指す者が・・・いや・・・、違和感に向き合い、何かを表現しようとしている者が、自分の表現活動を活かす社会システムと出会い、それぞれの活動を加速し、活動が連鎖してゆくことはとても重要なことで・・・、逆に・・・いい連鎖が生まれてくるシステムに出会えず、閉じた社会で腐ってゆくことほど不幸なことはない。20年以上、地域でのアートプロジェクトのシステムに向き合い、その深く大きな可能性を目の当たりにしつつも、その限界を超える視点が見えてきたからなのだと思う。 隣接しつつもほとんど関係性のなかったアートシステムに触れ、いじり、何かを知ろうとしているのだと感じている。 地域で立ち上がったイメージをあえてアートシステムのフォーマットに編集しイメージを増幅し、固着させようとする試み。 去年のサイトサンタフェビエンナーレでも実験しようとしたが・・・、ある出来事がある事実をして存在するためには・・・、しかも強く存在するためには、その記憶が編集されなければならないと考えてきた。記憶は記録によってつくられる。 大阪の水辺で発生した52日間の出来事を存在させるためにはなんらかのイメージの再編集が必要になる。 もちろん記録集も制作するつもりである。 その記録集とはまた違うイメージを固着しようと向かい合う数日間。 久しぶりにキャンバスに向かい、その素材の違和感と立ち向かいながら、大阪の水辺で立ち上がった実像から発生した虚像の編集を試みている。 夏の真っ盛り、8月22日からはじまった52日間の大阪の都市キャンペーンのキックオフフェスティバル、水都大阪2009がついに最終日。
台風がやってきて、急遽全作品を撤収したために・・・逆にそれがよかったのだが、最後の3日間の連休はまったく違った大胆なレイアウトに組みなおし、この52日間の成果物を展示できた。 かえる工房でつくられた作品群がバンブーフォレストのいたるところにちりばめられて、なかなか圧巻。スタッフのみんなの活動の結果がこのような形で集積されて展示できて本当にうれしい。 考えてみると6月末から交野市の小学校での滞在制作がはじまったので、延べ5ヶ月間、約半年このプロジェクトに関わってきたことになる。そして12月まで、いや、3月まではまだまだ続く。 ほとんどの作業時間は無償での作業だったので、金銭的には相当な赤字だが、精神的に、あるいはいろいろな関係性を財産と捉えると相当黒字にできた気がする。 最近は労働時間を本来請求できる金額に架空換算して、その分を地域社会に貸していると考えるようになってから、相当なお金持ちになった気になる術を身に着けたので、精神的に豊かになった。 プロジェクトがはじまった当初より、杓子定規的な融通のきかない管理体制を予測できたので、困難な現場になることは覚悟していたが・・・、ここまで面白くなるとは思っていなかった。 トイザウルスやキャッスルを飾った周辺で、多くの見知らぬ人に、「完成したんやね。お疲れ様。」「ようできたね。3匹もつくったんや。」と熱く声をかけられ、いかに多くの観客に興味を持って見守られていたのかを思い知る。 かえっこ屋の一部として開放されたかえる工房の中でも、会期中に通い続けてくれた家族や子ども達が、そのお別れを惜しむ会話がいたるところから聞こえてきて、その場を多くの人が利用してきた状況を垣間見る。 いろいろな仕組みの問題を突破する手段は、理論や構造ではなく、人の心を動かす態度なのではないかとつくづく思う。そしてそれをちゃんと見ていた観客の暖かい視線と応援。 それが核となってそこから連鎖するいい空気感。何も期待せずに、ふらっと迷い込んだ人にとっては、会期中、文化座の全体にはなんとも説明しがたい「いい空気感」が満ちていて、そうれを楽しんでもらえたと思う。 スタッフの表情からもそれが確認できてうれしい。 ただ・・・水都大阪に何かを期待して、何かを求めてきた人にとっては・・・たとえば、娯楽性とか、芸術性とか・・・説明不足でシステム不備で、ある面、意味不明な現場だと捉えた人もいたかもしれない。 都市型の地域実験として捉えたときに、そのどこに問題があり、そのどこに可能性があったのか。・・・それらを検証するシステムとちゃんとリンクできていないことも大きな問題だったと思う。 関西にはたくさんの大学があり、創造都市とか地域計画とかまちづくりとか空間計画とかコミュニティ形成とかシステム論とかに関係する多くの研究室があるというのに・・・。 システムを構築する上で、どのような要因を排除し・・・、あるいはどのような要因のコアを配置し、それぞれのネットワークをどのように構成すべきなのかが最も重要な問題だし、そのシステムに関与している人がどれだけの感性を持ち、責任を引き受ける勇気と度量があるかも問題となる。 結果として、水都大阪2009の全体の来場者は150万人を超えたとかの発表で、中之島の水辺の文化座としては50万人ぐらいの来場者だったとか。もちろん100万人を目指していたので数字としては大成功。 しかし、問題はその数だけではなく、関わったスタッフを含め関係者、あるい参加者が何を見、何を体験し、どのような対話が発生し、どのような関係性が生まれ、どのような状態になり、そこから何が、どのように連鎖していくのか。・・・そこにある。 もちろん数の論理もそれに作用していることも否めなくて、数が増えるだけそのぶん可能性が拡がる確立は高くなる。しかし、それぞれの連鎖を追及して調査することはできないのが残念。 僕らとしてはこの活動を今の視点でそれぞれが編集し、それを強度のある記録として残そうとするベクトルを持つこと。幸い11月からパナソニックセンターで記録の展覧会が開催される予定だし、かえるシステムはまだまだ続く。 それにしても最終日の打ち上げはみんな盛り上がったな。スタッフ全員の達成感が相当だったことが伝わってきて何度かこみあげてくるものがあった。 皆さん、本当にお疲れ様でした。 そして、ありがとうございました。 たまたま今回、日本文化デザイン会議の会場として使うことになったので足を踏み入れた北本にある幼稚園。
「みなみ幼稚園」 「なぜ、幼稚園でデザイン会議?」と少なからず疑問に思っていたが、足を踏み入れて・・・びっくり。メイン会場の雑木林に隣接しているのでたまたま使うことになったのだろうと思っていたが、とんでもなかった。 そこは幼稚園というよりは子どもの心の楽園。大木や築山、牧場、農園、美術館までもかとても自然な形で点在し、建築物は自然素材に溢れ、木々の間から差し込む光で満ちている。 大木の周りに子ども達のイメージを刺激するようなツリーハウスのような仕掛けがあったり、園内に電車の車両をそのまま利用して滑り台になっている「本物」まである。 井戸水をくみ出すポンプもあった。ひつじやうさぎや・・・聞くところによるとここから離れたところにロバもいて子ども達は乗って遊んでいるらしい。 なるほど。遊び心で満ちているんだな。 子ども達の感性が最も急成長する時期にこのような自然豊かでおおらかな空気感の満ち溢れたところで育てられる北本の住民がうらやましい。 このみなみ幼稚園では最近巷の幼稚園で増えてきている子どもの感性の阻害するような「教室的」カリキュラムはほとんどなく、子ども達は自由に遊んでばかりなのだとか。発想力だとか、自主性とか、想像力とか、自己解決力とか、感性とか、活動力とか、意欲とか・・・これらはすべて子ども達の自由な遊びの中で育てられるのだと確信している。 逆にそれらを阻害するものが「大人が用意したプログラム」なのだと思う。 特にこの時期、つまり、未就学の時期は知識を詰め込むことが自由にイメージする力を阻害する大きな要因になると確信して子ども達を育ててきた。 しかし、僕の近くの保育所でさえも、この運営競争の中で迷走をし始めているように思えてならない。大きな木とやさしい動物と自然の風と大人の暖かい視線が満ち溢れたところで、自由に遊ぶことができる空間と時間。 それを子ども達に提供することすら困難な時代になっているのかな・・・。とにかく、このみなみ幼稚園は開業以来40年ぶれていないのだとか。 つまり、北本にはすばらしい感性を持つ大人が育っているとみていい。 そういえば・・・北本ビタミンに集まってきた大人の多くがこの幼稚園出身であるということに気がついた。 街づくりは人づくりということがよく言われるが、人づくりというと「教育だ!」と勘違いして何かを教えることを考えようとする勘違いした大人が多い。 その余計な勘違いが結局「感性を育つ環境」を阻害してしまう。 教育なのではなく、「だれとすごすか」なのだと思う。 「どんな価値観を持った大人の中で育つのか。」 すべて環境という言葉で語られるかもしれない。 もう少し早く気づいていたら北本に引っ越してきたのにな・・・。 ・・・なるほど。鍵になるのは「大人の本気な遊び心」かな・・・。 それが子どもに連鎖する。 北本市での日本文化デザイン会議。雑木林をメイン会場にしながらも、北本駅前やみなみ幼稚園や荒川の広場でデモンストレーション的なワークショップや展示を行い、それをシャトルバスでつなぐ。 シャトルバスの中はピンホールカメラになっていて、移動中も北本の風景をバスの中に取り込む非日常な仕掛けが面白い。 駅前からピンホールカメラのシャトルバスで10分ほど行くと荒川の広い公園にたどり着く。そこには全国から集められた桜が植林されたさくら公園。 それぞれの桜についての物語を掘り下げてゆくだけで相当面白い作品になりそうな場所。しかもちゃんとこの時期でも桜が咲いているのがすごい。 気になるところ。 一年以上前に北本に最初に足を踏み入れた当初から気になっているサイクリングロード。自転車は北本でのアートプロジェクトで最も重要なツールになる予感はある。 それをどのように展開するか・・・あるいはここでの展開は全国のアートプロジェクトに連鎖する予感もある。 今回、アーティストとして随分前から、僕の借りている北本タワーを拠点にして地元の人とかかわり、ワークショップを開催して制作してきたのが西尾美也 昔、荒川を走っていたという帆船の帆を住民から集めた古着で制作したパッチワークで再現するというプロジェクト 高さ15mのマストに7m×12mぐらいのパッチワーク作品の帆をかけて、参加者の力をかりてあげてゆく。荒川の河川敷に見事に広がり、風をはらみいまにも走りそうな西尾君の一日だけの作品。 圧巻。 その横で地元の人たちが企画して「かかしコンクール」を行っているのでついでに見て廻る。 実はかかしは随分前から気になっていたツール。しかし、このツール、実は力の抜き具合が難しい。 力を入れすぎるときりがなくなり面白くないし、力を抜きすぎてもしょぼくくなるし・・・このあんばいが難しい。まあ、天然がいちばんいいか。 駅前の整備計画をアトリエワンが行っている関係で、アトリエワンの教室の作品も普通に駅前で使われているのでびっくり。これを建築家の作品として認識している人がはたしてどれほどいるのかが難しいところ。 去年から明後日朝顔プロジェクトで関わっている日比野さんは今回地元のみなみ幼稚園の協力で、スクールバスの駐車場を造船所として事前の制作。この造船所がいろいろな人を呼び寄せ、台風の夜の絆が今後のプロジェクトの柱になる予感。 北本駅前の北本タワーと呼ばれている元家具屋の2階のワークショップルーム。西尾君が制作スペースにしていたが、作品を搬出していたのでがらんとしていた。 2階をワークショップルームにしたので今回3階を事務所とロビイ空間にして。僕は4階の一部をプロジェクトのための準備室にしてみる。 これも実は日本文化デザイン会議のためのデモンストレーションで、こんなことが北本でできればいいのではないかというプレゼンテーションルーム風にほぼ半日で作ってしまったもの。 このエレベーターが動くようになるとすごくいいのだが・・・無理だろうな。しかし、なんとも刺激的な空間。 2010年の春から約1年間、ぬいぐるみ再生工房の「らくだ」という場をこの4階フロアにつくり・・・ らくだ家具のショールームとか・・・。そこで新しいぬいぐるみを再生してつくる家具や交通手段を制作し、花見の現場でデビューする・・・という妄想。 まだまだイメージは広がってしまい・・・困った。しかし、今回わかったことはデザインとアートと2本の柱をつくって、そこをちゃんとリンクさせたプロジェクトにしたほうがいいということ。 だれからくだ工房、いっしょに展開する人いませんか? お金はありませんが素材と場所はあります。 住み込めます。 昨日から3日間の北本での日本文化デザイン会議がはじまる。
昨日の精神科医の香山さんとのトークで・・・・「お金は生まないほうがいいんです。お金は別の方向に流れをつくる」というようなニュアンスの話があり・・・そこから、曽我部さんと僕で妙に反応してしまい盛り上がる。曽我部さんの話では日本の人口は、先史以来現在ピークで今後減少しはじめて、2100年には現在の半分ぐらいの人数になるのだとか。つまり、6500万人ぐらい・・・。 ちなみに世界人口は2100年をピークに減少をはじめるのだとか。 つまり、現在の右肩上がりの・・・成長を原則とした発想は根本的に変換を迫られているとのこと。僕の孫の世代は今の建築物の半分は必要なくなるという話・・・。 僕としては1985年ぐらいからそのことをイメージしはじめて、時代の流れに逆らうように活動を重ねてきたが・・・ついに流れは僕が活きて来た活動のベクトル・・・適正経済、適正生活、適正技術・・・の方向にシフトしはじめたということか・・・。 道理でなんだか、最近お金がないところへの出番が増えてきて・・・自分の生活と家族に・・・特に子ども達に迷惑をかけているだけに・・・なかなかつらいところ・・・。 この大手代理店が事務局を行う日本文化デザイン会議もこれまで都道府県単位で開催し、かなり大きなお金を集めることで地域への大きな影響力をつくってきた。 しかし、活動がはじまり30年経ち、時代の流れに対応するように、市町村単位の適正規模での開催にシフトしたことになる。 それにしても・・・地域の人たちが協力し合って手作りで仕上げた雑木林のメイン会場はとても心地よく、相当気持ちよく、かなりいい雰囲気。 ステージの作り方だけには違和感を抱いたものの、会場にあたりまえのようにある雑木林の中での焚き火や炊き出しにはまいった。大阪の中之島や神戸の公園ではできなかった焚き火がごく普通にある北本。 北本の可能性は地域の人が20年近く手を入れ続け、更新し続けることで持続してきたこの雑木林の魅力に象徴され、まさに郊外「sub-urban」の可能性もそこにある。 またいい現場に立ち会ってしまった・・・。問題はこれからどのようにつなぐかということ。 昨日も日比野さんや北本の若者たちと北本タワーで朝の4時すぎに酔いつぶれるまで盛り上がって話していたが・・・ 今日もまた北本タワーは・・・すごい人。 高校生から60代の人まで・・・関係スタッフざっと70名ぐらいは盛り上がっていたな・・・。 僕は相変わらず紅茶とか水とかでつないで・・・禁酒解禁まであと6ヶ月。 しかし、みんな元気だなー・・・ 明日は北川フラムと石津市長との日本文化デザイン会議最終セッション。 昨日の夜から関西に近づいた台風・・・微妙に大阪を避けてくれて助かりました。
あれが直撃していたら、本当に大変なことになっていただろうな・・・とぞっとする。 昨晩、強風対策をして中之島を出て・・・強風の中、此花メヂアに戻り、体力の限界まで仕事して眠りにつこうとしたのですが・・・。とにかく風がうるさくて建物が強風がふくたびに揺れる・・・夜中にさらに風は強くなり・・・どうやらトタン屋根がめくれはじめたらしく、風でバンバンと音をたてはじめ、それがひどくなり・・・もううるさくてたまらない。 とにかく屋根に上って様子を確認し・・・一階からブロックを持ってきてもう一度屋根に上り、それでおさえてみたのが1時半ごろ。一度は寝ようとしたものの、強風が吹くたびに建物が揺れて、がんがんバンバンとだらに音が激しくなり、ブロックが押し上げられて、さらにもう一度屋根に上り、l今度は別の方法でトタン板を曲げてさらにブロックで抑えてみて・・・それが2時半ごろ。 どうにか屋根の上の音はやんだとおもったとたん・・・ 今度は一階のシャッターがガタガタと3階まで聞こえるほどひどい音をたてはじめ・・・ 駐車場に降りて、今度は一階のシャッターを中からブロックでおさえて・・・大丈夫だろうと寝たのですが・・・ 朝起きてみるとしっかりシャッターの2本の柱が吹き飛ばされてシャッターがべろべろ荒れ果てた状態。 どうにか修理しながらも、あまりの強風ぶりに中之島の会場が気になり・・・訪れて見ましたが・・・ 中之島会場は昨日の台風対策の甲斐あって、のどかな日差しで平和な感じ。 台風のあとってなんだか空気が澄んでいて、日差しがやたらときれいに感じるのは、その前日の緊張と恐怖を乗り越えたからなのだろうな・・・と誰もいない中之島会場で安らぐ。中之島会場は一部業者が朝から復旧の作業を行っていたが、スタッフ達には明日が復旧作業だと連絡が廻っていたのだとか。 僕は明日から北本でのデザイン会議の為に中之島を留守にするので、復旧作業に立ち会えない。 だれか来たら設営の導入だけしようと思って待っていたのだが・・・、やっぱり、事務局が「休み」とした言葉に束縛されてしまいスタッフはだれも動けなかった様子。みんな真面目だものなー。 自主的な活動を阻害する雰囲気が醸しだされた管理体制なので・・・仕方ないか。 明日は僕からの束縛から逃れて好き勝手飾りつけてみてください。・・・とはいえ、よほどの精神力がないと自由にふるまえる雰囲気ではないけどね・・・でもやってみたほうがいいんだけどなぁ。 僕は明日から、北本での日本文化デザイン会議。なぜだか出番がいっぱい。 明日は精神科医の香山リカと建築家みかんぐみの曽我部昌史とのトーク。 あさっては日本文化デザインフォーラムメンバーでのリレートーク。 その次の日は北川フラムと北本市長と森司のトーク・・・と盛りだくさん。 さて、問題はそこから北本での活動がどう発生するのか・・・。 去年からかなりの数のディスカッションを重ねてきたので、もうそろそろ面白い実験したいですね・・・。 おもしろいアーティストも集まってきてるのかな??? でも難しいのかな・・・。こちらも管理のために給料もらって動いている人が幾重にも関係しそうですし・・・。 そのあたりが問題の核なのかもしれないなぁ・・・。 水都大阪2009の中之島会場、水辺の文化座は今日と明日、明後日まで台風のために閉鎖します。
僕らは今日は台風対策のために展示作品の撤収作業。10日から再開予定でいよいよ12日が最終日。 9日から再開かと思っていましたが、あれだけの撤収作業、9日は一日かけて復旧作業するのだとか。ということは、あの幻のような中之島会場はのこり3日で終了ということですね。 最終日にはかえるチームは夕方みんなで記念撮影する予定。 僕は9,10,11日は残念ながら北本での日本文化デザイン会議の為に大阪の現場にはいません。 12日最終日には戻ります。 長かった大阪の夏がようやく終わります。 これが作品なのか、表現なのか、・・・そんなことはどうでもいいと思うが、水都大阪2009の公式プログラムでもなんでもなく、まったく関係ないプログラムとはいえ、実は一番大切な場が中人(なかんちゅ)。
kosuge1-16のプロジェクトの流れで中崎透(なかざきとおる)君達が水都中之島会場に隣接した会場を見下ろすビルの最上階に水都大阪期間中、スタッフや作家の溜まり場として運営していた場。 僕としては中之島会場の現場が閉店したあと、此花メヂアのテントに戻る前に、ジャグジーのあるお風呂とノンアルコールビールと空腹を満たすために、ほぼ毎日のように通った。 ここにいるといろいろな作家やスタッフと出会い、立場を越えた会話をたのしむことができた。ほかの地域から来たゲストもたまに連れて行って、水都大阪2009の裏側にしか存在できなかった最も重要なその雰囲気を楽しんでもらった。 地域系のアートプロジェクトに最も必要な場が、この中人に象徴される。 これはkosuge1-16が用意した裏の正式出品作品ともいえる。 これが閉店するのかと思うと悲しい。 中人の皆さん、本当にありがとうございました。 ※ArtScapeのブログで服部浩之が中人や僕の此花メヂアなどについてレポートしてくれました。ちゃんと見ている人はちゃんと注目してみてるんだな。頼もしい。かなり重要なところをちゃんと見てくれているのでうれしい。 関東方面の出張を終えて大阪の中之島の現場に戻る。
夜8時過ぎに大阪の中之島に到着したが、中之島がもうすぐ水没する故郷の村のような気がした。 確かにここにはある種のコミュニティが形成できている。いろいろな関係性が渦巻いていて、とても濃厚な現場。 もうすぐ終わるのかと思うとこみ上げてくるものがある。 そろそろフィナーレに向かって制作を加速したいところ・・・だが・・・ついに台風が狙ってきているという情報。 やっときたか。 台風にせよ、ゲリラ豪雨にせよ、今年はあまりにもおとなしいのでおかしいと思っていた。 最後の最後で巨大な台風が直撃するというシナリオになりそう。 台風モードに大幅に模様替えし、・・・つまり戦闘モードにシフトする必要がありそうだ。 その判断はたぶん明日。 東京の豊洲のららぽーとでのボーサイのワークショップ。建築家が集まり、シェルターつくりのワークショップを行い、そこで泊り込んでみるということを実現した。
神戸カエル キャラバンがイザ!カエルキャラバンに連鎖し、東京ガスと毎日新聞と連鎖して、豊洲のららぽーとでのプログラムへつながり、今年はいよいよ大型商業施設の中庭での泊まりこみのワークショップ。 常識ではなかなかできそうにないこともじわじわと小さな連鎖を紡いでゆくことで実現に結びつく。いつもベストの状態での実現は難しいが、より大切な方向性への連鎖へと繋げることが大事だと思う。 今回の僕の担当は夜の語り部と音楽ステージのブリコラージュ的照明。次の日は「藤浩志のブリコラージュ防災術」というタイトルが与えられたブースを受け持つ。 以前、このブログでの紹介したことがあるが、福岡の家の防災に役立ちそうな日常の写真と、僕がいつも持ち歩くかばんの中身を公開し、それのどれがイザとなったときにどのように役立つかをクイズ形式にして考えてもらう。 豊洲の高級高層マンションに暮らす家族に福岡の海辺の農家の生活を紹介するのはあまりにもギャップがあったが、いくつか参考になる点もあったようだ。それにしても・・・ シェルターワークショップでせっかくいろいろな興味深い建築家やデザイナーがたくさん集まっているのに、ディスカッションの場もないのは違和感があるな。 あの場でブルーシートの上に丸くなって座り、都市についてとか防災についてとか、建築についてとかデザインについてとか、せっかくなのでシリーズで話してゆくチャンスをつくると、シリーズ化されて相当な蓄積になる。 「bo-saiブルーシート会議」・・・というのはどうでしょう。永田さん。東京都で展開するイザ!のシェルター系ではぜひともお願いします。森さん。 言葉にしたイメージは、だれかが本気になれば、実現するものだ・・・とつくづく思う。
今年の1月に、北本で日本文化デザイン会議をやろうか・・・という話が出たときはまさか本当に行うことになるとは思ってもみなかった。それがいよいよ来週末に・・・ その準備のためにキタミンラボ舎の周辺は相当動き始め、北本タワーの中も様変わりしていた。 最初2階の掃除からはじまり、事務所にし、3階まで掃除していたが、今回行ってみると2階は西尾君の工房になっていて、3階に事務所が移動。4階の一部が掃除されていた。上原君ありがとう。 早速4階をさらに掃除し、例によってテントをててて、まず僕の宿泊スペースを確保し、来年展開するぬいぐるみ再生工房「らくだ」の構想のプレゼンテーションルームを制作する。なかなかいごごちがいい場所ができた。 10月9,10,11日と北本で日本文化デザイン会議が開催される。お近くの方はぜひご参加ください。 詳細はこちらを是非ご覧ください。結構豪華メンバーです。 ちよだアートセンター(仮称)が、動きつつある。
この3月に一部オープンする予定で、その入り口に「かえるステーション」がパーマネントコレクションとして登場する・・・はず。 かえっこで集まってくる素材の分別のショーケースをつくり、常設のかえっこ屋とかえる工房を併設したものを秋葉原の練成中学校跡地にできるアートセンターの入り口エントランス付近に常設する。 とりあえず使えそうなボックスとか、かごとか、給食室にあったものを探してみる。かなりちゃんとした展示室とかもできる様子で、現在入居者とか、スタッフとか募集中。 ぜひ「ちよだアートセンター」(仮称)のサイトのをご覧ください。 東京のアートシーンを牽引する拠点になるのか・・・。 地方のプロジェクトの東京でのアンテナ的拠点としても使えるかも・・・。 しかし、中村君も闘っているな・・・すごいな。
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藤浩志のサイトはこちら
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